子どものうちに矯正治療を受けるメリット
- 2023年12月18日
- 矯正歯科
最近では、お子様に矯正治療を受けさせてあげるご家庭が増えていっています。
でも治療に通わせるのが大変そうだったり、費用の面でなかなか踏ん切りがつかないという保護者の方も多いはず。
ここでは子どものうちに矯正治療をするメリットについていくつか紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
メリット1:あごの骨の成長を利用できる
子どもに矯正治療をしてあげる一番大きなメリットが骨格の成長を利用できることです。
顔の骨の成長は上あごの骨は13,4歳ごろ、下あごの骨は17,8歳ごろまで続きます。
子どもの矯正治療では骨格の成長を促進または抑制してあげる治療を行うのですが、こういった治療は大人になりあごの骨の成長が止まってしまうと効かなくなってしまいます。
あごの骨の成長が続いている小学生~中学生くらいの年齢であれば、あごの骨の成長を矯正治療によって効果的にサポートしてあげることができます。
また、子どもの矯正治療では骨格から歯並びを整えていくので、大人の矯正治療のみを行う場合と比較して、治療後に歯並びのトラブルが再発する(後戻りする)リスクが少ないと言われています。
こういった恩恵は子どもの時期から矯正治療を受けた場合でしか得られませんので、非常に大きなメリットだと言えます。
メリット2:装置をつけた際のストレスが少ない
一般的なお話として、子どもは大人と比べて環境の変化に対して柔軟に対応できるポテンシャルが高いとされています。
これはお口の中の環境の変化についても言えます。
矯正治療で装着してもらう装置は舌ざわりや装着感がとてもいいとは言えません。
また、装置を装着することで舌の動きが制限されるため、お食事や発音に支障が出ることもあり、大人になってから装着するとお口の中の変化に慣れるまで長い期間を要します。
しかし、子どもたちはこういった変化に対し、大体2,3日、長くかかる子でも1週間程度で問題なく普段通りの生活を送れるようになっていきます。
ですので、大人になってから矯正治療を行う場合と比べてストレスが少なく、お子様本人としてはかなり楽に矯正治療を受けられると思われます。
メリット3:あごの骨格のズレを予防できる
子どものころに歯並びが悪いと正しい位置で噛むことができないことがあります。
そういった場合、あごをずらして噛む習慣がついてしまいます。
あごをずらして噛む習慣を放置してしまうと、あごが望ましくない方向にずれて成長してしまい、大人になってから顔が歪んでしまいます。
大人になってから顔の骨格の歪みを治すためには外科的な手術が必要になり、非常に大変です。
子どものうちにあごのズレを修正しておくと、大人になってから大掛かりな治療を受ける必要がなくなりますので、これも大きなメリットでの一つです。
メリット4:将来的な治療の選択肢の幅を増やせる
子どもの矯正治療に迷っておられる保護者の方から「大人になってからも治療するなら今やる意味は薄いのではないか」という意見をいただくことがよくあります。
確かに、歯並びのガタガタが重度であるお子様の場合、子どもの矯正治療のみではガタガタが解消しきれず、大人の矯正治療が必要になることが多くあります。
ですので、「子どもの矯正治療はせずに、大人の矯正治療だけで治す」というのも一理ありますし、子どもの時期には余分な苦労をさせず、ストレスフリーに生活をしていただくのは悪い選択肢ではありません。
しかし、そのような重度のガタガタがある歯並びを大人の矯正治療だけで治す場合はほぼ確実に歯を抜く必要があります。
また、虫歯がない場合は歯並びのために健康な歯を抜くことになりますから、いざ大人の矯正治療を始めようという段階になっても歯を抜くことに対する抵抗感から、治療を始めるのをためらってしまう方もいます。
重度のガタガタがある場合、子どもの矯正治療で歯並びの土台作りをしっかりとしてあげることで、大人の矯正治療に切り替わる段階で「歯を抜かずに治療する」という選択肢ができます。
また、歯を抜いて治療する場合でも大人の矯正治療をよりシンプルに、短期間で行うことが可能になります。
メリット5:精神的な成長
矯正治療を受けることで、歯並びの見た目が改善されます。
それにより、子どもが持つ外見に対するコンプレックスを解消してあげることができ、子どもの自己肯定感や自尊心を高めてあげることが可能です。
また、矯正治療に根気強く通い続けることは子どもにとって良い習慣になるほか、年単位で行う治療を親子で完走する経験は子どもたちの大きな自信につながります。
このように子どもの矯正治療には様々なメリットがあります。
ここには書ききれていないお話もまだまだたくさんありますので、気になる方はぜひ当院の矯正の無料カウンセリングを受けに来てください!
子どもの歯を守ってあげられるのは保護者の方だけです。
お顔の骨格が成長している途中の子どもの時期は矯正治療を始めるチャンスです。
最も治療効果の出やすい時期を逃さないよう、気になったらすぐ相談を受けてみましょう!