「歯医者さんには定期的に通いましょう!」
誰もが一度はどこかで聞いたことがあると思います。
では実際のところ、いつ歯医者さんに行けばいいのでしょうか?
この記事では歯科医院に通い始める適切なタイミングについて紹介していきたいと思います。

1. 乳歯の生え始め
健康な歯を育てる準備は幼少期から始まります。
乳歯が生え始めたら、すぐに歯科医院を訪れましょう。
この時期に歯科医院に来ていただく目的は「子どもの歯をどう守っていくか」を知っていただくためです。
幼少期の子どもの歯を守ってあげられるのは保護者の方だけです。
保護者の方たちに、お家でできる虫歯予防のための適切なケアを知っていただくことで、子どもが成長してからも虫歯になりにくいお口の環境を作っていくことができるようになります。
また、子どもたちにも早い段階から歯科医院に慣れてもらえるので、将来的な歯科に通うストレスを軽減する助けにもなります。
2. 永久歯の生え始め
永久歯は生えてから一生使い続ける歯です。
一番初めに生えてくるいわゆる「6歳臼歯」なんかは100年近く使い続けることになります。
そんな「100年使える歯」を育てていくためには、歯が生え始めた時期からしっかりと予防処置を行うことが重要です。
また、永久歯が生え始める時期は矯正治療を始めるのに最も適した時期です。
歯並びを整えることでお手入れしやすいお口の状態を作ることができるので、少しでも気になる方はすぐに歯科医院へ相談に行きましょう。
3. 歯や歯ぐきに不快な症状が出たとき
歯や歯ぐきに不快な症状が出たら、即座に歯医者に相談することが必要です。
痛み、腫れ、歯ぐきの出血などがあれば、それは虫歯や歯周病のサインかもしれません。
歯の症状は重くなればなるほど治療も大変になります。
軽症のうちに可能な限り早期に対処することで、より簡単な治療で解決できる可能性が高まります。
4. 前に歯科医院に行ってから3か月以上経ってしまったとき
健康な歯を維持するためには、定期的な歯科検診とクリーニングが欠かせません。
どれだけ歯磨きが上手な人でも3か月ほどで着色や歯石沈着などによりお口の中の環境が悪化してしまいます。
3か月に1度、歯科医師の専門的な目でお口の中の状態を評価することで、お口の健康を保つことができ、歯周病や虫歯を早期発見できます。
また、定期的なクリーニングで歯垢や歯石を除去することで、お口の中の悪い菌の数を減らし、虫歯や歯周病になりにくいお口の環境を整えていくことができます。

ここまで、歯科医院に通い始めるタイミングについていくつかお話をしましたが、すべての人に共通して言えるのは「歯科医院に通い始めるタイミングは早いほど良い」ということです。
早期のケアと予防は、歯の健康を守るためにとても効果的です。
また、定期的に歯科医院に通うことは将来的な治療費の節約や通院期間の短縮につながります。
私たち歯科医と協力しながら自分やご家族のお口をキレイに保つことで、健康で笑顔あふれる毎日を手に入れましょう!